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Channel: 時計修理工房(有)友輝の修理記録
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学校で教わらなかった事

ちょっと途中で割り込む形になりますが、前回の記事が「情報に踊らされない事」だった事に加え、この時期になると、ここ数年思う事があり、時計と直接は関係無いのですが、以前から記事にしてみたかった事を書きます。 地域もしくは年代によっても異なるとは思いますが、私が小学生の頃、複数の先生から「スイスは永世中立国といって素晴らしい国なんですよ」と繰り返し教わりました。...

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重症サブマリーナ その3

このロレックス...

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サブマリーナ特有の故障

お客様からの問い合わせフォームの申告で、まず注目したのは「リューズが空回りして時間合わせが出来なくなった」という点です。これはcal.3135系搭載機種でも、特にサブマリーナで頻発する症状です。原因は、オイル切れの状態のまま、無理に針回しを行った事によるものです。...

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高価なリューズ

「リューズが空回りする」というお客様からの申し出があると、真っ先にリューズの不良を疑う修理店は多いですね。しかし当社では、お問い合わせの段階で一歩踏み込んで診断します。針回し/カレンダー早送りは不可能なものの、ゼンマイ手巻きモードで「シュー、シュー」というゼンマイが巻き上がる感触は変わらない事が確認出来ますと、リューズは無事であるという診断が可能です。サブマリーナのリューズは大変高価な部品の一つです...

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手入れを怠ると歯が欠けます

長年オーバーホールを行わないと、オイルで潤滑されている歯車がサビで固着し、手巻きを行った瞬間に、この「キチ車」の歯が欠ける事があります。下の画像は欠けてしまったものと正常なキチ車を並べています。このキチ車の大きさは、大体時計の大きさに比例しますが、このcal.3135の場合はかなり小さめに設計されており、直径およそ2.0mmくらいでしょうか。歯が欠けていれば目視による確認もしやすく、見積りの段階で当...

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見た目より重症です

クリックして大きな画像にしないと分かりにくいのですが、赤丸で囲んだ部分の表面が削れて、色味が変わっているのが確認できます。具体的には表面処理が剥離して、光沢が出たような変化をしています。30倍倍率で撮影してもこれだけのわずかな変化ですので、肉眼は勿論の事、時計修理業者のほとんどは、顕微鏡を使用せずに目に装着するルーペ(俗にキズ見と呼ばれます)を使用していますので、こういった大きな欠けや変形の無い異常...

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危うく見逃すところでした

さらにダメージがあったのは、ゼンマイ手巻きの際に、キチ車と噛み合ってゼンマイを巻き上げる「丸穴中間車」です。下の画像は、使用して若干の摩耗があるものの交換不要な正常品(左)と、この重症サブマリーナのものを並べてみました。右の歯車は、歯先が完全に潰れてしまっていることが分かります。オイル切れの状態でゼンマイ手巻きを行い続けると、ほとんどの場合、抵抗や違和感を覚えて手巻きを止めるか、前述のキチ車が先に欠...

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学校で教わらなかった事

ちょっと途中で割り込む形になりますが、前回の記事が「情報に踊らされない事」だった事に加え、この時期になると、ここ数年思う事があり、時計と直接は関係無いのですが、以前から記事にしてみたかった事を書きます。 地域もしくは年代によっても異なるとは思いますが、私が小学生の頃、複数の先生から「スイスは永世中立国といって素晴らしい国なんですよ」と繰り返し教わりました。...

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So do the Swiss

徴兵されて軍事教練を受けた男子がいる事も多いので、スイスの各家庭には国から支給された自動小銃が「常備」されています。さすがに弾丸は別所で集中管理され、有事の際にのみ支給されるそうですが、近年まで装弾されたまま、いつでも持ち出せる「発砲可能」な状態で常備されていたそうです。マッターホルン周辺のトレッキングの際には、日本では見る事の出来ないF-5E戦闘機が、山岳地帯を縫って攻撃してくる敵機を想定した激し...

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事前見積りの重要性

概算見積りの段階で、オイル切れで抵抗の増した状態で長期間ゼンマイ手巻きを行ったという報告をいただいていた事から、念のため高価なリューズ交換まで見越した金額をお伝えしておりました。現物を詳細にチェックした結果、やはり接合部分に負担がかかっていたようで、間もなくリューズが空回りして、針回しとゼンマイ手巻きが不可能となってしまう恐れがある状態でした。実際に現物を拝見する前、メールでの概算見積りの段階で、「...

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重症サブマリーナ/最終章

この重症サブマリーナの事例を振り返ってみると、やはりメールでのお問い合わせ/概算見積の段階で、思い切って高額になる可能性も示唆しておいたことが功を奏したと言えるでしょう。可能性として低いものの、現物も見ていない段階で、念のため高額となる概算見積りを提示した結果、他社へ依頼されたらどうしよう?という不安は必ずついて回るものです。お客様の心理として、実際に時計を預けた後は思わぬ高額になったとしてもキャン...

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痛々しいスピードマスター

内部に湿気が混入したため、全ての針に腐食が発生してしまった、オメガスピードマスター・トリプルカレンダー(デイ&デイト)3523.80です。さらには表面ガラスの無反射コーティングに無数の傷が入っていて、非常に痛々しいというか、正直みすぼらしい外観になっており、これでは腕に装着する気も萎えてしまいます。このスピードマスターをどのように修理/オーバーホールしたのか、これから順次紹介してゆきます。時計修理工...

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歯医者さんと同じです

ガラス無反射コーティングのキズの処理については、以前記事にしておりますので、そちらをご覧くださいhttp://blogs.yahoo.co.jp/tempus19seiko/folder/708880.html?m=lc&p=4プッシュボタンもこの通りですので、上下とも交換が必要です。このプッシュボタン内部のパッキン劣化のため、本体内に湿気が混入し、オイルの変質を招いて停止してしまったようで...

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珍しい症例/cal.1861

2005年2月、親戚を通じてスピードマスターPro.(手巻)のオーバーホール依頼を引き受けました。その際、所有者の方から「クロノグラフのリセットボタンが固いので、その調整も同時に出来ませんか?」との申し出もいただきました。このスピードマスターPro.に使用されているムーブメントは、元々センター秒針と30分計の2レジスターで基本設計されていたところに、12時間計を後から半ば強引な設計で追加したという経...

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リセットボタンの固さ

前回のオーバーホールから8年が経過した先月、「精度は問題ないが、クロノグラフのリセットが出来なくなり、12時間計だけ動き出してしまう」という症状で再び依頼がありました。この時点では8年経過している事もあり、手巻きスピードマスターの持病ともいえるリセットピンが折れた事による不良で、12時間計のスリップはストップレバーの調整で解決の見通しを立てていました。その際「その後もリセットは固いままだったので、や...

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原因判明

まず、バネが折れるのは無理な力が加わったのでない限り、物性が必要以上に「硬い」から折れたという事です。弾性があれば力が加わっても折れずに機能し、柔らかければ曲がったままになります。本体ケースに組み込んでプッシュボタンで操作する限り、このバネにそうそう無理な力は物理的にかけられません。という事は、このバネが規定以上に「硬かった」のがリセットレバーの固さを生み出していたのではないかと推測いたしました。そ...

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水入りの恐怖

ちょっと連載途中で割り込む形になりますが、どうしても見てほしい画像なものでご容赦ください。昨日夜に洗濯機で洗ってしまったロレックスが持ち込まれました。幸い、本日まだ動作する状態でご持参いただいたので、水入り時計としては重症の部類に入らない状態で応急処置が出来ました。ただし、自動巻き切り替え車に湿気が滞留したようで、片方だけが画像のように錆びておりました。水入りさせるとわずか一日で時計の内部はこれだけ...

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当社ホームページと過去の記事はこちら

このブログで紹介しておりました、ロレックス、オメガ・スピードマスターを中心としたオーバーホールの詳細な実例を解説した過去の記事やコンテンツは、順次こちらの当社の公式ホームページとブログへ移動しております。時計修理工房(有)友輝のホームページhttp://www.yuuki-tokei.com/当社ブログhttp://www.yuuki-tokei.com/blog/

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学校で教わらなかった事

ちょっと途中で割り込む形になりますが、前回の記事が「情報に踊らされない事」だった事に加え、この時期になると、ここ数年思う事があり、時計と直接は関係無いのですが、以前から記事にしてみたかった事を書きます。 地域もしくは年代によっても異なるとは思いますが、私が小学生の頃、複数の先生から「スイスは永世中立国といって素晴らしい国なんですよ」と繰り返し教わりました。...

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So do the Swiss

徴兵されて軍事教練を受けた男子がいる事も多いので、スイスの各家庭には国から支給された自動小銃が「常備」されています。さすがに弾丸は別所で集中管理され、有事の際にのみ支給されるそうですが、近年まで装弾されたまま、いつでも持ち出せる「発砲可能」な状態で常備されていたそうです。マッターホルン周辺のトレッキングの際には、日本では見る事の出来ないF-5E戦闘機が、山岳地帯を縫って攻撃してくる敵機を想定した激し...

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