前回、別会社での明細伝票には「ご依頼の時点で文字盤の固定用足が折れていましたので、今回も同様に接着対応しました。そのため、強度の保証は出来ません」との記載がありました。
カレンダー付の時計の場合、この文字盤足折れを接着で処理すると、しばらくは問題が無くとも、カレンダーの表示ズレが発生したり、接着剤のカスなどで、カレンダー送り不良や時計そのものの停止の原因となる事が多いのです。
確実な対処は、文字盤の入手が可能な場合は文字盤交換となります。
以上の事を踏まえ、お客様にお伝えしたメールの内容は以下の通りです。
○○様
お問い合わせありがとうございます。
リューズロックが効かない事に加え、文字盤の固定用部分が破損している事を考慮しますと、多少費用がかかっても今回はメーカーに修理依頼され、傷んだ部品はすべて交換して完全に修復する事をおすすめ致します。(リューズおよび文字盤などの高額な交換部品が多くなりますと、部品価格の安いメーカー修理が費用面で有利です。)
弊社では中途半端な部品交換/修理を行うことが、長い目で見て結局お客様の不利益になると考えております。
今回メーカー修理で完全に修復されましたら、次回4~5年後、異常が発生する前に弊社にご依頼くださるのが最良の方法であると思います。
前回ご依頼されたところは、オーバーホール料金は格安ですが部品代が弊社と比較して高価なようです。
ご理解いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
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時計修理工房(有)友輝
前回ご依頼されたところは、オーバーホール料金は格安ですが部品代が弊社と比較して高価なようです。
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時計修理工房(有)友輝