Quantcast
Channel: 時計修理工房(有)友輝の修理記録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 144

架空オーバーホール記録??その1

$
0
0

イメージ 1

これから、10年間使用して2分/日の遅れが出たシーマスター300・オートマチック2255.80を取り上げますが、今回は別の切り口から、という事で、最初から修理メニューとお客様に請求させていただいた金額を公開いたします。

オーバーホール  ¥21,000
パッキン交換 ¥525
ゼンマイ交換 ¥2,100
ローターベアリング交換 ¥4,200
4番歯車交換 ¥1,575
合計 ¥29,400

オーバーホール以外にも4点の部品交換を行っておりますが、実はこの4点の部品交換を行わなくとも、通常の使用状況で1年やそこいらは大きな問題無く稼働させる事が可能です。

あくまで仮定での話ですが、弊社が中古時計販売店から販売前の商品として、このシーマスターの納品前整備を依頼されたとしましょう。

その場合「販売価格-(仕入れ価格+整備費用)=利益」となる事から、よろしくない依頼主であるとしますと“出来る限り部品交換はせずに整備費用を抑えてほしい”との要望が通達される事も考えられます。

仮に言われるがままに部品交換を省略した場合、長い目で見て時計にはどのような影響があるか、個別の部品ごとに、その悪影響についてこれから詳しく紹介してゆきたいと思います。

時計修理工房(有)友輝のホームページは↓をクリック

時計修理工房(有)友輝のホームページへ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 144

Trending Articles