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Channel: 時計修理工房(有)友輝の修理記録
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これにて終了

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撮影条件の違いからか、修理前のほうがきれいな画像となっておりますが、無事にオーバーホールが完了いたしました。

当社に依頼されるロレックスのうち、基本料金が高いデイトナや、交換部品が多くなる1990年以前に製造されたものを除いた90%のものは、オーバーホール&部品交換で3.5~3.9万円という金額の範囲内に収まっておりますが、10年以上オーバーホールされずに使用し続けた場合は、このような\59,325という高額の修理代がかかる事も珍しくありません。

それでもこのお客様からは「20年の間に必要とされるオーバーホールを3回は怠ったのだから、これくらいで済んでよかった」とおっしゃってくださり、後にご友人である別のお客様までご紹介いただき、依頼者・作業者双方にとって良い結果となりました。

ただ、ほぼ機能的な回復は果たせたとしても、10Pダイヤ入り文字盤は劣化したままとなります。

この文字盤交換だけで、軽く今回の修理代金は吹っ飛んでしまいます。

このように定期オーバーホールを怠ると、完全には「回復不能」なダメージを負う事もあり、新品時の状態を100とすると、実用上の大きな支障はなくとも外観面などで80から90の状態までにしか回復出来ない事もあります。

リューズやブレス、文字盤といった基本的に交換以外での完全な修復が困難な部品ほど、ダメージを被る事が多いのです。

オーバーホールは内部の整備だけでなく、サビや腐食の原因となる汚れなどを除去する超音波洗浄も含んでおります。

そのあたりの事を解説した弊社HP↓をご覧ください。
http://www.yuuki-tokei.com/OH_kaisetsu.html

当社にご依頼いただくうちのわずか5%弱の方ではございますが、新品購入から5年ごとのオーバーホールを欠かさず、自覚症状が発生する前にオーバーホールをご依頼いただいたくようなお客様の場合、部品交換を含めても平均¥31,500~¥36,750という金額で済むことも珍しくありません。

20年というスパンで考えますと、5年ごとのご依頼で¥36,750×4回としますと¥147,000、1年あたりの維持費は¥7,350となります。

ほぼ毎日使用される事もあるロレックスにおいて、この1日あたり21円未満というコストを高いとみるか安いとみるかは、個人個人の価値基準が異なりますので、ここでは申し上げない事にいたします。


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