ここで話を見積もりの流れに戻しましょう。
この時計を受付するのにあたって、最も注目すべきなのは「前回のオーバーホールの際、リューズとリューズチューブをセットで交換しているのに、わずか半年間でリューズロックが半回転以下で解除されてしまう」という点でした。
これはどのような事が考えられるのか?
以下に3つの推測を述べます
以下に3つの推測を述べます
1.そもそもリューズやチューブを新品に交換していない。
これは明らかな詐欺行為となり、まず考えにくいので除外します。
これは明らかな詐欺行為となり、まず考えにくいので除外します。
2.交換したリューズ、チューブの品質や取り付け加工が不適切であった。
リューズとチューブは純正品の入手が容易ですし、工賃は当社とあまり変わらない事から、加工は同じ会社である可能性も高いので、この可能性も低いですね。(そもそも、チューブの取り付け加工の可能な外注先はほとんど1社しか無い)
リューズとチューブは純正品の入手が容易ですし、工賃は当社とあまり変わらない事から、加工は同じ会社である可能性も高いので、この可能性も低いですね。(そもそも、チューブの取り付け加工の可能な外注先はほとんど1社しか無い)
3.何らかの要因で、使用されている方が毎日のようにリューズロックを解除して時刻合わせやゼンマイ巻き上げを手巻きで行っていた。
確率は低くくとも、1か2の原因であった場合は当社で適切な交換を行えばよいので、話は簡単です。
可能性が高い3であったとしたら、話はちょっと複雑になります。