当社独自の受付手順に沿っていただき、お客様の手元にある段階で、問い合わせフォームからサブマリーナの画像と現在の状態を知らせてもらったのですが、その段階で非常に気になる記述がありました。
「1年ほど前、ワインディングマシーンが壊れたため、手巻きにて動作させていましたが、カリカリと空周りして巻けなくなりました。その後、手振りにて動作させていましたが、昨日になって時間合わせなどのリューズでの操作が全くできなくなりました。なお、現在1日に12秒進みます。1990年に購入してからオーバーホールは一度も行っていません。」
これはかなりの重症であると予想しました。
画像では外見にそれほどダメージや経年劣化が見当たらない事に加え、+12秒/日という精度からは予測し難いのですが、このお客様の的確な説明が無ければ、事前の概算見積は安価な方向へ、誤ってお伝えするところでした。
多くの場合は画像から得られる情報が勝るのですが、このサブマリーナは現在の状態の申し出が決め手となりました。