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Channel: 時計修理工房(有)友輝の修理記録
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ようやくひと段落

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皆様、あらためてご視聴ありがとうございました。

予想外の反響に私自身が非常に驚きましたが、ようやく問い合わせに関しては落ち着いて
まいりました。

これから送っていただいた時計の修理作業が待っていますが、それも嬉しい悲鳴といった
感じで、風邪などひかぬように頑張らなければ、と身の引き締まる思いであります。

番組の影響か、大半が懐中時計の問い合わせでしたが、最近日本ロレックスがOHを
受け付けなくなった、cal.1570搭載のRef.1601デイトジャストと、cal.1160のRef.6517
(レディース)の修理依頼をそれぞれ2件受けました。

大阪の方で「セイコーが出した最初の水晶式腕時計なんだけど・・」と問い合わせを
いただいたときは、これまでの経験から、初めてクォーツで”量産に成功”した
38シリーズなんだろうな、と思いこんで話を進めていたのですが、これが何と正真正銘の
クォーツ第一号の”35アストロン”だったのです。

当時、お客さんは38シリーズを「最初のクォーツ」と思われて購入されたケースが
多かったようですね。

セイコーで電子回路不良と診断されたようだったので、丁重にお断りさせていただき
ましたが、1969年当時で大卒初任給の14倍(!!)という購入価格を考えると諦め
きれないようで(誰だってそうなるでしょう)、最後の手段として同型の品を購入し、
機械を入れ替えるしか無い旨をお伝えしましたが、

1.ほとんど中古の流通が無いうえ、50万円以下での購入は難しい。
2.40年近く経過している電子部品のため、購入翌日に停止する可能性が無いわけ
ではない。

ということを考慮すると、入れ替えは現実的ではないことを了解してもらえました。

その他にも様々な問い合わせがあり、真摯なお手紙が同封されたものに感動させられ
たり、修理品は基本宅急便による受付のみなのに、住所を頼りにいきなり直接持参
された方等々、先週は本当に忙しかったです。

次回、”番組の真実”をこのブログを閲覧してる方だけに、ちょっとだけ紹介したいと
思います。(本当にちょっとですよ、当たり障り無いくらいにねw)

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